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春日大社の杉   

2011年 10月 06日

奈良市 2008年6月17日
古都奈良を歩くのは大好きなので、時々出かける。千年を超える歴史は、古いゆえの美しさを超えて、まさに千年の歴史そのものを感じさせてくれる。そしてまた千年を生きる巨木の存在感も、千年の命の重みを感じさせてくれる。春日大社の境内を歩いていて、ふと目に留まった杉の樹の、ねもとがとても美しいので、つい見とれてしまった。樹齢1000年はありそうな立派な木だった。この樹の誕生と、春日大社の創建とでは、どちらが早いのだろうかと、ふとそう思った。
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# by g-akasyoubin | 2011-10-06 20:14 | 巨樹探訪の旅

白浜神社のビャクシン   

2011年 10月 05日

静岡県下田市 2008年4月22日 樹齢1500年 幹周り5.8M 樹高15.5M
ビャクシンというのはシンパクともいい、カイズカイブキの兄弟の樹である。枯れた幹や、枝をジンにしたてたシンパクの盆栽を時々みかけるが、そうした枯れたジンのうつくしさが、シンパク盆栽の魅力である。このビャクシンも幹の大半がかれたジンとなって、太い白骨が天に向かって聳える姿は、死んでも自己の存在を主張しつずける、ビャクシンの生命の叫びのような、壮絶な生きる厳しさを感じた。
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# by g-akasyoubin | 2011-10-05 21:16 | 巨樹探訪の旅

来宮神社の大クス   

2011年 10月 05日

静岡県熱海市 2008年4月22日 樹齢2000年 幹周り23.9M 樹高20M 国指定天然記念物
昨夜山中湖で、満月に輝く夢のような富士山を見て、生涯忘れることのできない感動を覚えたが、その興奮がまだ冷めぬうちに、この、日本第二位の巨樹に出会った。富士山は神秘的なほど美しかったが、この木は恐ろしいほどの迫力で迫ってきた。二千年を生きた生命だけが持つ鬼気迫るような、近寄りがたいほどの、樹相のはげしさに、たじろぐ思いで眺めた。
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# by g-akasyoubin | 2011-10-05 20:55 | 巨樹探訪の旅

石徹白(いとしろ)の杉   

2011年 10月 05日

岐阜県 2007年4月19日 樹齢1800年 幹周り14M 樹高25M 国指定天然記念物 
名峰加賀白山への登山道を登っていく。きれいに整備された石段がつずく。四月も半ばを過ぎたと言うのに、残雪があちこちにあった。十分ほど登ると石段が終わり、熊笹の茂る山道となるが、そこにその老巨木は聳えていた。突然目の前に現れた巨樹に、圧倒されながらもさらに近ずいていった。なだらかな少し開けた尾根筋にあり、深い森の中というイメージではなく、意外なほど明るい所だった。周囲の木は、この巨樹に遠慮して、少し間を空けているのかなと思われるほど、ひろい空間を占領していた。岐阜県を代表する巨樹ではあるのだが、1800年を生き抜いたこの木の命は、もうすぐ尽きるのかもしれない。そう感じさせるほど弱っていた。巨樹特有の壮大な緑の小山を思わせる、枝葉の茂りはほとんど無く、わずかに数本の細い枝によって、この木がまだかろうじて生きているのだと分かるのである。全盛時の姿は想像すらできないが、こうしてなおも生きようとする姿には、悲壮感を超えて、生命の尊厳を感じた。なんとか、さらに100年も、200年も生きつずけて
ほしいと願わずにはおれなかった。
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# by g-akasyoubin | 2011-10-05 20:22 | 巨樹探訪の旅

臥龍の桜   

2011年 10月 02日

岐阜県 2007年4月19日 樹齢1000年 幹周り7.3M 樹高15M
開花時期の下調べをせずに来たので、少し早くてチラホラ咲きだった。それでも膨らんだ蕾が全体をピンクに染めて、ほんのりとした美しさが漂っていた。主木の横にもういっぽん小さな、同じような桜があり、二本の木かと思ったが、案内板の説明によると、主木の枝が折れて垂れ下がり、地に伏せて根付いたもので、もともと一本の木であり、その地に伏せた枝のうねり具合から、龍にみたてたという。満開の時にもう一度観に来たい。
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# by g-akasyoubin | 2011-10-02 20:38 | 巨樹探訪の旅